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子どもの「自己肯定感」を育てるために!
親にできることランキング
―受験期のサポートに向けて

子どもの自己肯定感を育てるために親にできることランキングのイメージ

はじめに

思春期の子どもは「自己肯定感」が揺れやすい時期です。

とくに中2・中3の受験期は思春期の変化に加え、成績、模試、内申、進路への不安が重なり、イライラや孤独感、劣等感などで感情が不安定になります。

そのため、とりわけ親の声かけや関わり方が大切になります。

日々の生活のなかでできることを

この記事では受験期の子どもの自己肯定感を支えるために、親としてできる関わり方を整理してお伝えします。

日々の声かけや見守り方、不安への寄り添い方など、大切なアクションをランキング形式で紹介します。

ランキングの順位は下記の資料をもとに総合的に分析し判断したものですが、多くの研究・調査で類似の結果となっています。

◇主な参考資料
「生徒指導提要」文部科学省
我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年度)こども家庭庁
Ways To Build Your Teenager’s Self-Esteem
(10代の子どもの自己肯定感を育てる方法)
3 ways you can help your teen build self-confidence
(10代の子どもの自信を育てる親の3つの関わり方)

※参考資料詳細は文末に掲載しています。


「自己肯定感」を育てるのは 親の「気づきと声がけ」から

まず、自己肯定感とは何かについて、おさらいしておきましょう。

「自己肯定感」とは、うまくいかないことがあっても自分を大切にし、「自分の価値をどこかで信じる」心の土台とも言えるものです。
子どもたちにとって「自己肯定感」は、不安やプレッシャーに負けない力となるものです。

受験を控えた子どもは、さまざまな心の揺れのなかにいます。
・成績や順位が今までより気になる
・友達やきょうだいと比べる
・将来や受験に対する不安が大きくなる
・親の期待を敏感に感じやすくなる
・失敗を自分の価値と結びつけやすい

このようなマイナス方向に心が向かうと自己肯定感は下がり、
・何かを始める前からあきらめやすくなる
・イライラしたり無気力になる
・人に助けを求めにくくなった
りします。

「失敗しても立ち直る」「自分なりに挑戦する」「自分の価値を見失わない」……子どもにはそうあってほしいものです。
自己肯定感という心の土台を強くするために、何より手助けとなるのが、親の気づきや声がけです。

ランキングで読み解く「親にできること」

自己肯定感を高めるために、親としてどんなことができるのか。
ランキングにそって見ていきましょう。

子どもの自己肯定感を育てるために親ができることベスト5

1位. 結果より努力を認める

受験期は、点数や判定に目が向きやすくなります。子どもは「結果だけで評価される」「認められるのは試験ができたときだけ」と感じやすく、自分の価値に自信がもてなくなります。

親は子どもが続けたこと、工夫したこと、苦手でも向き合ったことを具体的に言葉にして認めることが何より大切です。

かけたい言葉:「よく続けたね」「前より集中できていたね」

避けたい言葉:「どうしてこんな点数なの」

2位. 気持ちをまず受け止める

「無理かもしれない」「もう疲れた」、そんな言葉が出たとき、まず必要なのは助言より共感です。親に受け止めてもらえることで、子どもは安心を得られます。

かけたい言葉:「つらかったね」「不安なんだね」

避けたい言葉:「そんなこと言わないの」

3位. 他人と比較しない

受験期の子どもは自分と友達の成績を比較します。親まで比較すると子どもはさらに苦しくなります。比べるのは友達ではなく「昨日の本人」です。子どもが少しでも進んだことに目を向け、言葉をかけます。それが自信を育てます。

かけたい言葉:「前より進んでいるね」「あなたのペースで大丈夫」

避けたい言葉:「○○ちゃんはもっとできている」

4位. 小さな成功体験を積ませる

自己肯定感は一度の成功ではなく「できた」という実感の積み重ねで形成されます。勉強も大きな目標でなく、小さく区切って取り組むのがコツです。

かけたい言葉:「今日はここまでできたね」「一歩ずつで大丈夫」

避けたい言葉:「こんな量では間に合わないよね」

5位. 失敗しても人格を否定しない

親は成績が下がったときや、だらけて見えると言葉が強くなりがちです。「だらしない」「ダメね」などの言葉は子どもの存在そのものを傷つけます。指摘するときは、人格ではなく行動に向けることが大切です。

かけたい言葉:「次はどうしたらやりやすくなるかな」

避けたい言葉:「あなたっていつもそう」

6位~10位に見る大切なポイント

ランキング6位以下にも貴重なヒントがあります。日々の生活の中で取り入れやすいことも多く見られます。少し意識するだけで、子どもの安心につながることがあります。

子どもの自己肯定感を育てるために親ができること6位から10位

6位. 子どもに選ばせる
自分で考えて決める経験は自信につながります。小さなことでも任せてみましょう。

親のひと言:「どうしたい?」

7位. 家での役割を持たせる
家の中で子どもが役に立てることはいろいろあります。「助かったよ」「ありがとう」と言われる経験は自信になり、自己肯定感を高めます。

親のひと言:「助かったよ、ありがとう」

8位. 話せる時間をつくる
長い会話でなくていいのです。安心して話せることが支えになります。

親のひと言:「今日いちばん疲れたのはどんなこと?」

9位. 子どもの長所に目を向ける
点数にとらわれず、子どものよさに目を向けましょう。子どもの「まじめさ」「粘り強さ」「やさしさ」を言葉に出してほめましょう。

親のひと言:「最後までやろうとするところがいいね」

10位. 親も自分を追い詰めすぎない
親の不安や焦りは、子どもにも伝わりやすいものです。完璧を目指しすぎず、親自身も休みながら子どもを支えることが大切です。

親のひと言:「のんびりいこう」

まとめ 今日からできること ベスト5

・点数より先に、努力や工夫をほめる
・弱音には、まず「つらいね」と共感で返す
・比べるのは他の子でなく「昨日の自分」
・小さな目標に分けて「できた」を増やす
・親もひとりで抱え込みすぎない

◇コラム「自己肯定感と心理学」

心理学では自己肯定感や自尊の感情は、人との関係の中で育つと考えられています。とくに思春期は親や身近な大人から「尊重される」「受け止めてもらえる」経験が、心の安定や自信につながりやすい時期です。

特に受験期は結果だけでなく子どもの存在そのものを支える関わりが大切です。

著者プロフィール

はら まきこ(フリーライター)
雑誌、書籍、PR誌、Webコンテンツ、動画シナリオなど、幅広い媒体で企画から執筆まで手がけてきました。調査や情報整理を大切にしながら、学びや暮らしを支えたい方に向けて、毎日に役立つ情報を親しみやすくお届けします。

出典・参考資料

・「我が国と諸外国のこどもと若者の意識に関する調査(令和5年度)」こども家庭庁
・「生徒指導提要」文部科学省
・Ways To Build Your Teenager’s Self-Esteem
(10代の子どもの自己肯定感を育てる方法)American Academy of Pediatrics / HealthyChildren
・Building Blocks for Healthy Self Esteem in Kids
(子どもの健全な自己肯定感を育てる土台)American Academy of Pediatrics / HealthyChildren
・Signs of Low Self-Esteem in Children & Teens
(子ども・10代の自己肯定感が低下しているサイン)American Academy of Pediatrics / HealthyChildren
・3 ways you can help your teen build self-confidence
(10代の子どもの自信を育てる親の3つの関わり方)UNICEF Parenting
・3 ways to help your teen build resilience
(10代の子どもの回復力を育てる3つの方法)UNICEF Parenting