10分ティーブレイクのすすめ
―「おうちでmini薬膳茶会」してみよう!―

はじめに
受験勉強の合間に、「10分ティーブレイク おうちでmini薬膳茶会」を開いてみませんか。
特別な準備はいりません。お茶を入れて、10分ほどゆっくりするだけです。
勉強が続くと、頭も体も緊張したままになりがちです。そんなとき、短いティーブレイクを入れると
・頭がリフレッシュする
・気持ちが落ち着く
・次の勉強に入りやすくなる
などのメリットがあります。
さらに、お茶を飲みながら「今日はどんなお茶?」「いい香りだね」そんな会話から、ティーブレイクは小さな茶会=親子のコミュニケーションの時間になります。
なぜ薬膳茶がよいのか
ティーブレイクのお茶は、緑茶でも紅茶でも、家にあるもので十分です。
そこに薬膳素材やハーブを1~3種類プラスすると、体にも心にもやさしい薬膳茶になります。
薬膳茶は、東洋医学の知恵から生まれたお茶で、心身のバランスを整えることを大切にしています。
むずかしいことではなく、
・ふだんのお茶をベースにする
・身近な食材や茶材を少し加える
それだけで、誰でも気軽に薬膳茶が楽しめます。
調和のとれた味わいが体に入ってバランスを同期します。
春の子どもに起きやすい「体と心の変化」
樹木が一斉に芽吹く春。東洋医学では、エネルギーが一気に動き出す季節と考えます。
人の体内では「気」が上に向かって動くため、バランスがくずれ、いつもより疲れやすく、集中力も落ちます。潤いが消耗されるのでのどが渇きやすくなります。
すると、
・イライラしやすい
・頭痛が起きやすい
・目の疲れがひどくなる
・気持ちが落ち着かない
などの不調が出てきます。
特に受験期に入る子どもは、
・勉強による疲れ
・環境の変化
・精神的な緊張
これらが重なるため、心と体が揺れやすくなるのです。呼吸は浅くなり、体が硬くなりがちです。
そんなときに配慮したいのが、
・気持ちを落ち着ける
・体の巡りを整える
・リラックスする時間をつくる
ことです。
リラックスすることで緊張のスイッチが切れて、巡りがよくなります。お茶の時間が、心と体をゆるめ整える、小さなリセットの時間となってくれます。
何気ない会話も楽しい
10分のティーブレイクは、ほんの短い時間ですが、
・頭を休める
・体を整える
・親子の会話が生まれる
とても貴重な時間です。
「今日は緑茶ベースにしてみたよ」
「どんな味になるかな」
そんな小さな会話を、ぜひおうちで始めてみてください。
◇コラム
ティーブレイクのコツ
・10分で区切る
・カップを決めておく
・最初に香りを嗅ぐ(香りの効果を活用する)
・最初の一口をゆっくり飲む
・夜はカフェイン控えめにする(薄めにいれる)
・会話は短くし、評価しない
今回のおすすめ薬膳茶
① 集中力アップ茶
ベースのお茶:緑茶
プラス素材:クコの実+ミント
目的
集中力を高める
おすすめポイント
緑茶のほどよいカフェインとミントが相乗効果を発揮。気分をすっきりさせ、頭をリフレッシュさせます。勉強の合間におすすめです。
効果
受験が近づくにつれ、勉強で目を使う時間が長くなります。東洋医学では、クコの実は「目の働きを助け補うる食材」とされ、目の疲れや視力低下をやわらげ改善すると考えられています。目が疲れると集中も落ちるので「目をいたわる」ことが大切です。
おすすめのお菓子 ※少量にします
・ナッツ
・ドライフルーツ
・小さな羊羹
噛みごたえのあるものは、頭の血流促進や活性化につながります。
いれ方
1. クコ(枸杞)の実は、前もってひたひたの水かぬるま湯に10分ほどひたしておく。
2. いつものやり方でポットや急須で緑茶をいれる。
3. 緑茶をカップに注ぎ、1のクコの実を入れ、ミントを添える。
② リラックス茶
ベースのお茶:紅茶(orほうじ茶)
プラス素材:カモミール+はちみつ(お好みで)
目的
緊張をゆるめる
おすすめポイント
紅茶とりんごの香りに似たカモミールの香り、そこにはちみつの甘さが加わると、ほっとする味わいになります。夕方や夜のティーブレイクにおすすめです。
効果
受験期は、知らないうちに体に力が入り、心も緊張しがち。カモミールは、緊張やイライラをしずめ、気持ちを落ち着かせるハーブとしてよく知られています。はちみつの甘みが気持ちを落ち着かせ、ごほうび感が得られます。
いれ方
1. ポットに紅茶のティーバッグとカモミールを入れ、熱湯を注ぐ。
2. カップに1を注ぐ。
3. 好みではちみつを加える。手元にないときは砂糖で。
おすすめのお菓子 ※少量にします
・バナナ(3分の1程度)
・蒸しパン
・カステラ
・全粒ビスケット1、2枚
やさしい甘みのお菓子は、疲れた心をやわらげてくれます。
注意したいこと
・カモミール(キク科):アレルギーに注意
・はちみつ:1歳未満の子どもにはNG
①② お茶の材料の特徴と主な効能
① 集中力アップのお茶:緑茶+クコの実+ミント

② リラックス茶:紅茶+カモミール+はちみつ

著者プロフィール
池口直子
国際中医師 / 国際中医薬膳師 / 国際薬膳茶師
雑誌・書籍・PR誌・アプリの企画編集などに携わって30年。様々な人や文化、営みに出会う。一つひとつのシーンに宿る真実をこれからの時代につなげていく。楽しくコラボもめざす。出会いを数えると。