英単語から学習管理まで!プロ家庭教師が中学生に薦める厳選アプリ5選

中学生でもスマホを持つことが当たり前になった今、「スマホばっかりで勉強を全然しない」と悩んでしまう親御さんは非常に多いはず。
これが転じて、多くの家庭では「スマホは子どもの学習を妨げるもの」と捉える流れがありますが、それはスマホを一面でしか見ていない可能性があります。
スマホは、調べものや動画視聴、学習アプリの利用など、学習にも活用できる身近な端末になっています。
そこで今回は、現役のプロ家庭教師であるsatoshi先生に、中学生の勉強をサポートするアプリを5つ厳選してもらいました。
【スマホを味方に】保護者におすすめしたい学習アプリ5選
それでは早速、satoshi先生が現場目線で厳選した5つの学習アプリを紹介します。
1.mikan(英単語)

「英語×スマホ」の組み合わせは鉄板であり、大人向け、子ども向け問わず、英語学習系アプリは無数に存在しています。
したがって、スマホを味方につけたいなら、まずは英語系のアプリからインストールするのがおすすめ。
そして、選べないほどたくさんある英語系アプリの中でも、最もおすすめしたいのが「mikan」です。
プロのおすすめポイント
現場で感じるのは、英単語は「机に座って覚えるもの」という固定観念が、多くの子のやる気を削いでいるということ。
mikanの優れている点は、10問1セットを数十秒で回せる圧倒的なサクサク感です。音声がセットになっているため、正しい発音と一緒に覚えられるのも大きなメリット。
「まずは無料プランで、学校のテスト範囲や英検の級に合わせた単語を1日10語だけ」というスモールステップから始められるため、挫折しにくい設計になっています。
☑ メリット
●4択形式と音声で効率重視の英語学習
単語帳を眺めて眠くなる子でも、クイズ形式なら指を動かして進められます。全ての単語に音声がついているため、文字と音をセットで脳に刻めるのが、英検やリスニング対策において最大の武器になります。
●10問単位の「超スキマ時間」学習ができる
「よし、勉強するぞ」と気合を入れなくても、CMの間や移動中の数分で1セット終わります。この圧倒的な手軽さが、勉強嫌いな子に「これくらいならやれる」という成功体験を与えてくれます。
⚠ 注意点
●「見てわかる」と「書ける」は別物
4択クイズに慣れると、意味は分かってもスペルが書けないという状態になりがちです。定期テストで記述が必要な単語は、別途ノートに書き出す練習を組み合わせるのがsatoshi流の鉄則です。
●無料版は学習できる教材に限りがある
非常に優秀なアプリですが、特定の市販単語帳を丸ごとやり込みたい場合は、有料プランへの加入が必要な場合があります。まずは無料の範囲で習慣がつくかどうかを見極めるのが賢い使い方です。
対応OS: iOS/Android
ダウンロード料金: 無料
アプリ内課金: あり(特定の市販教材や高度な学習機能を利用できる有料プラン)
学習内容: 英単語の暗記(定期テスト、英検、高校受験対策など)
2. 中学生向け 高校入試ターゲット(5教科・暗記)

「英語以外はどうすればいいの?」という声に応えるのが、旺文社の王道中の王道「ターゲット」と連動したこのアプリ。
英単語だけでなく、数学の公式、国語の漢字、理科・社会の重要事項まで、主要5教科を網羅しています。
ターゲットといえば英単語のイメージが強いかもしれませんが、それは高校生向けテキストの話。
中学生向けテキストでは、英単語はもちろんのこと、他の教科でもラインナップを強化しており、『高校入試でる順ターゲット』シリーズに対応した公式無料アプリと考えると分かりやすいでしょう。
プロのおすすめポイント
「このアプリを使えば高校受験の基礎が固まる」というのは少し言い過ぎかもしれませんが、それでも現役講師にこう言わせるくらいのポテンシャルは持っているのが本アプリです。
このアプリの強みは、定期テストや入試に出る「重要ポイントだけ」が凝縮されている点です。
「何を覚えればいいかわからない」と迷っている子に、迷いなく正解の道筋を示してくれる。
まさに、成績アップ、志望校合格というターゲットへと最短距離で向かっていける、完成度の高いアプリだといえます。
☑ メリット
●5教科の重要事項を横断的にインプット
数学の公式や理科・社会の暗記項目など、定期テストや入試によく出るポイントを幅広く網羅しています。机に向かわずとも、指先ひとつで効率よく基礎固めが可能です。
●勉強嫌いでも続くスモールステップ
細かく単元が区切られており、達成感を得やすいのが特徴です。「これなら自分にもできる」という小さな成功体験が、日々の学習意欲を途切れさせません。
⚠ 注意点
●自力で用語を思い出す訓練も不可欠
アプリ上で「見てわかる」状態になっても、テスト本番で白紙の解答欄を埋められるとは限りません。間違えた問題を中心に、自分の手で紙に書き出して定着度を確認するのが得策です。
●アプリ単体ではなく、書籍との併用がおすすめ
本アプリは完全無料で全機能を利用できますが、基本的には書籍版「高校入試でる順ターゲット」の復習用アプリという位置づけです。詳しい解説や例文をしっかり読み込みたい場合は、別途書籍を手元に用意しておくことをおすすめします。
対応OS: iOS/Android
ダウンロード料金: 無料
アプリ内課金: なし
学習内容: 主要5教科(英・数・国・理・社)の重要事項暗記および問題演習
※ 四訂版対応アプリは、2027年3月末をもってサポート終了予定です。
3.Try IT(映像授業)

学校の授業がわからなくなった時、以前なら家庭教師や塾を頼るしかありませんでした。
「Try IT」は、家庭教師のトライが提供する全教科の映像授業が、なんと永久無料で見られるアプリです。
永久無料と聞くと、「なんか怪しいかも…」と思ってしまうかもしれません。しかし、動画視聴のみなら本当に永久無料なので、この点はご安心ください。
そのカラクリは、動画視聴による広告宣伝効果を期待しているからであり、もし映像視聴の中で質問などが生まれたら、有料課金へと誘導するというのがマネタイズ導線です。
「映像視聴だけ」という割り切りで活用すれば、これほど頼れるアプリは他にないでしょう。
プロのおすすめポイント
中学生の勉強で一番怖いのは「わからないまま放置して、次の単元で完全に詰むこと」です。
Try ITの授業は1本約15分。プロの講師が要点を絞って解説してくれるため、集中力が途切れにくい点が講師目線で評価できます。
予習はもちろん、「昨日の授業が全然わからなかった」という時のリカバリーとしてこれほど心強い味方はいません。
「わからない」という不安がなくなるだけで、子どもは再び前を向けるようになります。
☑ メリット
●「わからない」をその場で解決できる即効性
学校の授業でつまずいた時、そのまま放置するのが一番の赤信号です。Try ITなら、プロの15分授業でピンポイントに復習できるため、苦手が雪だるま式に膨らむのを防げます。
●全教科・全単元が「永久無料」という安心感
どれだけ見ても無料なので、テスト前に特定の単元を何度も見直すことができます。塾に通う前のステップアップとして、あるいは塾の補習用として、家計に優しく最高の学習環境を整えられます。
⚠ 注意点
●「動画を見た=成績が上がる」ではない
一番多い失敗は、動画を見て満足して終わること。インプットの後は必ず問題集などでアウトプットしないと、テスト本番で「見たことあるけど解けない」という現象が起きてしまいます。
●データ通信量とバッテリー消費に注意
動画視聴は通信量を多く消費します。自宅のWi-Fi環境下で使うように約束事を作っておかないと、通信量で課金が必要になるという、本末転倒につながる可能性も。
対応OS: iOS/Android
ダウンロード料金: 無料
アプリ内課金: なし
学習内容: 中学・高校全教科の映像授業(学校の予習・復習、定期テスト対策など)
4.集中(ポモドーロ・タイマー)

「机に向かっても、すぐスマホを触ってしまう」という悩みを物理的に、かつ心理的に解決するのがこのポモドーロタイマーアプリです。
ポモドーロとは、25分集中し、5分休憩するという30分を1つの単位とし、これを繰り返すことで集中力を継続させながら、目の前のタスクに全集中するためのメソッド。
もともとビジネス系の方法論として知られていましたが、最近は教育業界にも降りてきている、画期的な学習方法です。
そして、そんなポモドーロをアプリで簡単にできるようにしているのが、「集中(ポモドーロ・タイマー)」というアプリです。
プロのおすすめポイント
決して本アプリの宣伝ではありませんが、私自身、このアプリを使用して普段の仕事に集中して取り組んでいるため、今回紹介しない手はないと感じました。
日中、こうした執筆活動はもちろん、生徒との授業の準備や教育業界のトレンドチェックなど、プロ講師は授業以外の時間も結構忙しいんです。
そんな忙しい中でも、目の前のタスクに集中できるよう、スマホにこのアプリを入れてもう5年以上。
私が授業を担当している生徒たちのほとんどにも本アプリをおすすめしているため、ぜひお子さまのスマホ(だけでなく、親御さんたちのスマホにも)にインストールして欲しいと思っています。
☑ メリット
●「終わりの見えない苦痛」から解放される
「2時間勉強しなさい」は中学生には酷ですが、「まず25分だけ」なら動けます。タイマーが動いている間だけは集中するというルールを作ることで、ダラダラ勉強を卒業し、密度の濃い時間を生み出せます。
●スマホを「集中を奪う敵」から「味方」に変える
「アプリが動いている間は通知を見ない」という自分との約束を守りやすくなり、集中を妨げない習慣を自然に身につけられます。スマホを物理的に遠ざけるのが難しい時代だからこそ、スマホ自体を「タイマー」という勉強道具に変えてしまう発想です。
⚠ 注意点
●通知オフの設定が不可欠
タイマーを動かしていても、LINEの通知が画面に出てしまえば集中は途切れます。アプリ使用中は「おやすみモード」にするなど、通知を遮断する設定をセットで教えることが成功の鍵です。
●休息時間の「スマホいじり」に注意
5分の休憩時間にSNSやYouTubeを見始めると、5分で戻ってこれなくなるのが中学生の常。休憩時間は「水を飲む」「ストレッチする」など、スマホに触れない休み方を決めておきましょう。
対応OS: iOS/Android
ダウンロード料金: 無料
アプリ内課金: あり(広告非表示や分析機能が追加されるプレミアム版など)
学習内容: ポモドーロ・テクニックを用いた学習時間の管理、および集中力の維持(全教科共通)
5.Studyplus(学習管理)

「うちの子、やる気がある時はやるんだけど続かないのよね…」。そんな保護者の方にこそ使ってほしいのが、学習管理の決定版「Studyplus」です。
努力を「見える化」しないのは、地図を持たずに航海に出るようなもので、自分が積み上げてきたものが可視化されないとなかなか前に進んでいる実感を得られません。
何分勉強したか、どの教材を何ページ進めたかを記録するだけで、子どもの意識が変わるきっかけになります。
プロのおすすめポイント
中学生が勉強を放り出す最大の理由は、「頑張っても報われている実感が持てないこと」です。Studyplusは、その日、その週の頑張りを即座に美しいグラフにしてくれます。
積み上がったグラフは、誰に褒められるよりも鮮明に「自分の努力」を証明してくれます。これが自信になり、次の日の「あと5分」を生む。
また、同じ目標を持つ全国のライバルの記録がタイムラインに流れてくるのもポイントです。「サボりたいけど、もうちょっと頑張るか」という「健全な競争意識」が、親の小言よりも何倍も強く、子どもの背中を押してくれます。
スマホを「遊びの道具」から「自分を律する道具」へと昇華させる、自学自習のプラットフォームです。
☑ メリット
●「努力の見える化」で自己肯定感が向上
教材ごとに学習時間を記録することで、自分の頑張りが1分単位で可視化されます。試験前にグラフを見返すだけで、「これだけやったんだから大丈夫」という揺るぎない自信を持って本番に臨めるようになります。
●孤独な学習が「チーム戦」に変わり、日々の継続を後押し
同じ志望校や目標を持つ仲間と繋がれるため、一人で机に向かっている時の孤独感が解消されます。仲間からの「いいね」や、全国のライバルが今まさに勉強している姿を見ることで、折れそうな心に再び火を灯してくれます。
⚠ 注意点
●時間の長さを稼ぐだけの「エア勉強」に注意
グラフを伸ばしたいがために、タイマーだけ回して中身が伴っていない状態は要注意です。週に一度は親子でグラフを見ながら、「この時間で何ができるようになったか」という「中身」をセットで確認してあげてください。
●SNS機能が「おしゃべりの場」にならない工夫を
他のユーザーとの交流が楽しくなりすぎると、本末転倒です。最初は「フォローはリアルの友達だけ」「コメント機能はオフ」など、学習に集中するための運用ルールを親子で事前に握っておくのが賢明です。
ダウンロード料金: 無料
アプリ内課金: あり(広告非表示や電子参考書が利用できる有料プランなど)
学習内容: 学習時間や進捗の記録・可視化、目標管理、同じ目標を持つ仲間との交流(全教科共通)
【プロの診断】その悩み、どのアプリで解決する?

ここからは、中学生によくある悩みのタイプ別に、satoshi先生が現場目線でベストな解決策を診断していきます。
「英語の教科書を開くのも嫌」という子は、単語がわからないから文の内容が入ってこない、という悪循環に陥っています。
まずは「mikan」を使い、ゲーム感覚で基礎単語を固めることから始めてください。机に座らなくていい、1分だけでいい。この「英語に触れるハードル」を極限まで下げることが、苦手克服の第一歩になります。
部活で忙しい中学生にとって、5教科すべてのワークを完璧にこなす時間は残されていません。そこで、「高校入試ターゲット」の出番です。
このアプリで、全教科のテストに出る要点だけをまず暗記してしまいましょう。満点を目指す前に、まずは「ここさえ押さえれば平均点は超える」というポイントを短時間で攻略するのが、忙しい子の賢い戦略です。
自学自習の最大の壁は、教科書の解説を読んでも理解できない箇所が出てくることです。わからない問題にぶつかったら、一人で悩み続けずに「Try IT」でその単元の動画を探してください。
プロ講師による15分の解説は、自学自習の強力なエンジンになります。「わからない」を放置しない環境が、塾なしでの成績アップを支えます。
「勉強しよう」と思ってから実際に始めるまでが長く、始めても集中が続かない。これは意志の力ではなく、終わりの設定がないことが原因です。この悩みには「集中」が特効薬。
「15分だけやって休憩する」という短いデッドラインを設けることで、脳は一気に集中モードに切り替わります。スマホを誘惑の敵から、自分を律する「タイマー」に変えてしまいましょう。
やる気が出ないのは、自分の頑張りが成果として実感できていないからです。どんなに小さな学習でも、「Studyplus」に記録を残す習慣をつけてください。
積み上がったグラフは、自分への何よりの報酬になります。親に言われるのではなく、自分のグラフを伸ばしたいという内側からの意欲を引き出すことが、習慣化のゴールです。
【Q&A】アプリ学習の不安や疑問にプロ講師が回答

ここからは、アプリを使った学習に関するよくある悩みや疑問に、satoshi先生が本音で答えます。
「勉強中にスマホを触るな」と遠ざけるより、「スマホを勉強道具に変えてしまう」方が、現代の子には現実的です。
今回紹介したアプリは、開けば学習が始まるものばかり。「集中」アプリを使って通知を遮断し、「Studyplus」で記録する習慣ができれば、スマホは娯楽の道具から自分を管理するツールへと進化します。
いきなり課金するのではなく、まずは無料で使える範囲から試すのがおすすめです。例えば「Try IT」は永久無料ですし、「mikan」や「ターゲット」も基礎固めに必要な機能は無料で網羅されているため、中学生の日常学習の入り口として十分に役立ちます。
まずは使い倒すことから始めてください。有料版を検討するのは、本人が特定の高い目標を持ち、「もっとこのアプリの教材をやりたい!」と自分から言い出してからでも遅くありません。
「スマホ=悪」ではなく「スマホ=ツール」と捉え直してみてください。今は高校入試のリスニング対策も、全教科の動画授業も、スマホがある前提の学習環境が整っています。
大切なのは、持たせる時期よりも使い方を一緒に学ぶこと。今回のような学習に特化したアプリを親子で設定すること自体が、良いデジタルリテラシー教育の第一歩になります。
「勉強したの?」と問い詰めるより、「Studyplus」のグラフを一緒に眺めるくらいがちょうどいい距離感です。
アプリのいいところは、親子間の「感情的なぶつかり」を「数字の共有」に変えてくれる点にあります。
グラフが伸びていれば「今週は頑張ったね」と事実を認めるだけで、子どもの自己肯定感は自ずと上がっていきます。
アプリは理解と暗記の効率を底上げしてくれますが、これだけで点数が取れるほどの役割は期待できません。
結論、定期テスト対策は「学校ワーク」「配布プリント」など、学校の先生がテスト問題作成に使用する教材を徹底的に周回することが求められます。
アプリでインプットした知識を、学校のワークや過去問を解くことでアウトプットする。この一連の流れを着実に進められるようになれば、点数アップにつながりやすくなるでしょう。
環境が変われば、子どもは変わる

新学期は、勉強習慣を作り直す数少ないチャンスです。今回紹介した5つのアプリは、どれもスマホを娯楽から学習のツールに変えるために選んでいます。
mikanで語彙を増やし、ターゲットで全教科を網羅し、Try ITで理解を深め、ポモドーロで密度を上げ、Studyplusで継続を支える。このように、用途が変われば、子どもの行動は思った以上に変わるものです。
そして、行動が変われば結果が変わる。結果が変われば、モチベーションへとつながります。この好循環が回り始めれば、スマホを使いこなせているといえるでしょう。
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